人工知能 (AI) がインフルエンザを診断

先日、AIがインフルエンザを診断するという研究が行われているという記事を目にしました。
インフルエンザ患者さんにみられる咽頭後壁のリンパ濾胞の腫れ方や色調などの画像をAIが学習し、その診断精度を高め実用化を目指していくというものです。
咽頭後壁のリンパ濾胞はインフルエンザで腫れることがあります。インフルエンザ流行時に高熱や強い倦怠感などの典型的な身体症状があれば、医師はそのリンパ濾胞をインフルエンザによるものと判断することができます。しかしリンパ濾胞は他の感染症でも腫れることがある(他の感染症によるものの方がはるかに多い)ので、身体症状があまりないものではインフルエンザウイルス感染に伴うリンパ濾胞腫脹と判断できない事があります。
医師には、「流行していない」「症状が軽すぎる」「熱が出ていない」「細菌感染症の特徴がある」などのインフルエンザとしての診断を遅らせる勝手な思い込みを持ってしまう可能性が少なからずあります。しかしAIにはそれがなく、リンパ濾胞の腫れ方や色調などの特徴がインフルエンザとして当てはまるか否かのみを判断するんだと思います。AIが学習すればするほど賢くなり、医師の視診による正答率を上回るのに時間はかからないんだと思います。
自宅でインフルエンザを診断という時代がくるのかもしれません。

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