スペースシャトル最後の打ち上げ

最後のスペースシャトルが打ち上げられました。打ち上げの瞬間を近くで1回は見たかったのですが、夢はかないませんでした。国際宇宙ステーションもハッブル宇宙望遠鏡もスペースシャトルがなければあり得ませんでした。スペースシャトルのように活躍できる次世代ロケット打ち上げの出来る限り早い実現を期待します。


反復性中耳炎④

反復性中耳炎①   の続きです。
反復する中耳炎の原因の一つに胃食道逆流症があります。胃食道逆流症とは、食後(授乳後)に胃の内容物があがってきてしまう状態をいい、この胃液を含んだ吐物が耳管に入ることで中耳炎を起こします。
胃食道逆流症が原因の中耳炎では、その証明としてペプシノーゲンⅠ(胃から分泌される消化酵素ペプシンの前駆体)が中耳貯留液に検出されるそうです。
よく吐いてしまう乳幼児で中耳炎を繰り返す場合、これが原因かもしれません。


反復性中耳炎③

真夏並みの暑さも影響して、今日の外来はガラガラです。
反復性中耳炎①  の続きを書いてみます。
日本小児耳鼻咽喉科学会のシンポジウム「反復性中耳炎の危険因子とその対応」では授乳姿勢と反復性中耳炎との関連についての話もありました。
横になった姿勢での授乳は、中耳炎反復のリスクを高める可能性があるという話です。中耳(鼓膜の向こう側)は耳管という管で上咽頭(鼻の奥でのどの上の方)とつながっています。横になった姿勢で授乳すると、母乳が耳管を通して中耳に入ってしまうことがあり、これが中耳炎を引き起こす原因となります。また添い寝したままでの授乳は母乳が入り込むだけでなく、授乳後のゲップなしで寝ることになり、胃内容物の逆流を誘発し、それが中耳に入り中耳炎を引き起こす原因になります。


反復性中耳炎②

反復性中耳炎①の続きです。
反復性中耳炎のリスクの一つに受動喫煙があげられます。主に家庭内でタバコの煙を無意識に吸い込んでしまうケースです。
両親からの受動喫煙で反復性中耳炎リスクは1.74倍になるという報告があるとの事。母親が喫煙する場合、父親が喫煙する場合以上に強く影響があり、母親の妊娠中喫煙も中耳炎発症リスクを増加させるとの事でした。
受動喫煙を心配してベランダでタバコを吸うお父さんも多いと思いますが、吸い終わってすぐに室内に入ってはダメみたいですよ。喫煙研究の専門家によると、1~2分呼気にタバコの煙の成分が出ているんだそうです。


反復性中耳炎①

今日6月22日は夏至、1年で1番昼が長く、太陽の南中高度が最も高くなる日。634mある東京スカイツリーの影が、今日は100mくらいしかなかったらしいです。
横浜では今年はじめての真夏日になりました。これからの夏の暑い日には、耳鼻科の病気は減って、患者さんが少なくなります。
患者さんのいない時間を使って、日本小児耳鼻咽喉科学会で勉強してきた反復性中耳炎について書いてみます。(反復性中耳炎とは、目安として生後6ヶ月までに4回以上、あるいは1歳までに5回以上の急性中耳炎に罹患、または2歳までに5回以上の急性中耳炎に繰り返し罹患するものと定義されています。)
反復性中耳炎になりやすい因子の一つに「低年齢の保育園児」が1番にあげられます。特に2歳未満はハイリスクと考えられます。
中耳炎を引き起こす代表的な細菌として肺炎球菌とインフルエンザ菌があげられます。保育園児の75~90%は肺炎球菌を、80~95%はインフルエンザ菌を上咽頭(鼻の奥でのどの上の方)に保菌している(住みついている)との事。1歳までに上咽頭に肺炎球菌、インフルエンザ菌が住みついた場合、中耳炎を起こす確率は約4倍増加するとの事でした。
集団保育環境下ではウイルス性上気道炎(いわゆる風邪)にかかる回数が多くなり、これが誘引となって中耳炎をはじめとする細菌感染症を起こす回数も多くなってしまいます。
耳、鼻の事だけでいえば、低年齢からの保育園はあまりおすすめできないようです。


日本小児耳鼻咽喉科学会(大宮)

日本小児耳鼻咽喉科学会(大宮)に行ってきました。
最近治りにくく、何度も繰り返す、小児の反復性中耳炎が増えています。
今回「反復性中耳炎の危険因子とその対応」という内容のシンポジウムがあり、しっかり勉強してきました。(今日は帰りが遅くなったので、内容は後日まとめてみます。)
終了後、学会の会員懇親会が鉄道博物館で行われました。(こんな場所で行われる懇親会は初めての経験です。)


梅雨空2

16日早朝の皆既月食は厚い雲に邪魔され見ることができませんでした。今年の12月10日夜から11日にかけても皆既月食観測の機会があるらしいので、それに期待しましょう。
そして絶対に晴れてほしいのは来年5月21日、金環日食を横浜で見れる一生に1回のチャンスです!(私は既に日食グラスを購入しました。)


日本科学未来館

 
日本科学未来館に行ってきました。
写真は宇宙空間に輝く地球の姿をイメージした未来館のシンボルGeo-Cosmosです。リニューアルしてより美しくなりました。
震災後3カ月間休館していたためか、いつも以上に混雑していました。ここに行くと必ずドームシアターの映像作品をみますが、今日に限ってはそのチケットがぎりぎり間に合ったという感じでした。(ほとんどの人が入館と同時にドームシアターのチケットとりに並びます。)
今日ドームシアターで見たのは「Young Alive!~iPS細胞がひらく未来~」という作品(アニメ)。山中先生の講演も良かったですが、この映像作品は子供にもわかりやすく、大人も楽しめる良い作品でした!
未来館ではASIMOの実演も見れますし、結構楽しめますよ!


ソユーズ打ち上げ成功

早朝インターネットライブ中継でソユーズ打ち上げを見ました。日本時間午前5時12分無事打ち上げ成功です!ソユーズ宇宙船フライトエンジニアで、科学者でもあり、医師でもあり、横浜出身の古川宇宙飛行士を乗せて国際宇宙ステーションにむかいました。古川さんは国際宇宙ステーションに5カ月半長期滞在し活躍してくれる予定です。