花粉症の季節が近づいています。
花粉症の治療には、症状の出る前から内服薬などを予防的に使っていく初期療法があります。症状を自覚してから治療された方と比較して、症状の発現が遅くなり、症状が軽くすみ、症状の治まるのが早くなると言われています。初期療法を開始する目安ですが、花粉飛散の2週前頃からが良いと思います。1月下旬からの内服開始をお勧めします。
2021年春の花粉飛散について
今年のスギ・ヒノキ花粉は例年比で少ない予想となっています。
花粉飛散量に影響するとされる前年7月の日照時間が、記録的に短かったことが影響しているようです。
2021年春の花粉飛散予測第2報(日本気象協会)
蜜を回避する必要がある今年は、今の時期から花粉症の薬を処方可能です。
帰国者・接触者相談センター / 発熱等診療予約センター
新型コロナウイルスを心配する方の相談先、帰国者接触者相談センターの連絡先が変更となりました 045ー550ー5530 となります
当院では新型コロナウイルス感染症の診断および治療をすることができません。
帰国者・接触者相談センターに相談をお願いします。
当院は発熱外来を設置しておりません
インフルエンザや新型コロナウイルスを疑う発熱等の症状がでた時には発熱等診療予約センター(発熱外来を設置する病院での診察を予約)でご相談ください
当院ではPCR検査、インフルエンザ検査を行っておりません
発熱等診療予約センター → 0570-048914
あるいは 045-285-1015 (午前9時~午後9時 土日祝日含む)
当院は発熱外来を設置していません
当院は発熱外来を設置しておりません
インフルエンザ流行期にインフルエンザや新型コロナウイルスを疑う発熱等の症状がでた時には発熱等診療予約センター(発熱外来を設置する病院での診察を予約)でご相談ください
当院ではPCR検査、インフルエンザ検査を行っておりません
発熱等診療予約センター → 0570-048914
あるいは 045-285-1015 (午前9時~午後9時 土日祝日含む)
11月2日から発熱等診療予約センターが始動しました
神奈川県は11月2日に発熱等診療予約センターを設置しました。
発熱外来を行っている病院での診察を予約してくれるセンターです。
インフルエンザ流行期にインフルエンザや新型コロナウイルスを疑う発熱等の症状がある方の利用をお勧めします。
発熱等診療予約センター → 0570-048914 あるいは 045-285-1015 (午前9時から午後9時 土日祝日含む)
スギ花粉症の舌下免疫療法について
スギ花粉のオフシーズンである6月から11月は、舌下免疫療法のスタートに適している期間とされています。
当院では15歳から60代前半で自己管理可能な方に限り、舌下免疫療法を行っています。事前に電話連絡をお願いします
(喘息等のアレルギー症状の強い方はお断りすることもあります)
以下に当院でお渡しているプリントの一部をまとめましたので、ご参考にしてください。
舌下免疫療法の開始にあたっての確認事項
- 薬物療法や手術療法とは異なり、すぐに効果があらわれる治療法ではありません(妊娠中、授乳中の投与に関する安全性は確立していません)
- 花粉症の場合には花粉非飛散期も含め、長期間(3~5年)の治療を受ける必要があります
- 舌下アレルゲンエキスの服用をスケジュール通りに毎日継続しなくてはなりません
- 開始前にアレルギー検査を必要とし、開始後に少なくとも1か月に1度の受診が必要となります
- 舌下免疫療法は長期寛解や治癒が期待できる一方、すべての方に効果が期待できるわけではありません
- 効果があって終了した場合も、その後効果が減弱する可能性があります
- アナフィラキシーなど重篤な副反応の頻度は少ないですが、口の中の腫れ、舌下の腫脹や口内炎など、軽度の副反応は頻度が高い治療法です。副作用の対処法を正しく理解していただく必要があります
*アナフィラキシーは最も怖い副作用で、緊急で病院での診療が必要です。入院治療を要することがあります。
舌下免疫療法の禁忌(不適応)あるいは慎重投与
- 高血圧、狭心症、不整脈などに使用されるβ阻害薬使用例はアナフィラキシーが起こりやすいとの報告があり、またアナフィラキシーが起きた時に使用するアドレナリンの効果を減弱することから適応となりません
- うつ病やパーキンソン病に用いられる薬を使用中には、アナフィラキシーが起きた時に使用するアドレナリンの効果が増強することから適応となりません
- 妊娠に対しては安全性が確立していないため、治療開始時に妊娠している例では投与を避ける必要があります。3~5年の治療を要するため、数年以内に妊娠を希望する例では開始を見合わせる必要があります
- 重症喘息合併例(1秒率が70%未満)
- 全身性の重篤な疾患をもつ例
- 悪性腫瘍・自己免疫疾患・免疫不全症・重症心疾患・慢性感染症
- 全身性ステロイド薬や抗癌剤を使用する例は適応となりません
- 急性感染症に罹患している方(発熱を伴う方)
治療上の注意点
- 初回投与時および増量時(通常開始1週後)には、自宅で投与するのではなく医師の管理下に院内で舌下投与をしてもらいます。副反応の多くは投与後30分以内に発生するとされているので、その間院内で待っていただきます
- 体調不良、倦怠感、寝不足がある時に全身性の副作用が発生しやすいとされています
- 局所反応は、口腔、舌、口唇の腫脹やかゆみ、のどのかゆみ、悪心、嘔吐、腹痛、下痢、胸やけ、口蓋垂の浮腫などです。発生時には抗ヒスタミン剤やステロイド剤などの内服が必要となることがあります
- 局所反応があった場合には、その後の投与量や投与間隔を変更する場合があります。症状が強い場合には抗ヒスタミン薬を併用していただく場合があります
- 全身性副反応の前駆症状として局所反応が必ずしも起こるわけではありません。アナフィラキシーショックは舌下投与数分以内に起きているとされています
アナフィラキシーの初期症状 (重症化のおそれがあるサインとして注意を要します)
もやもやとした不安感 冷汗 しびれ感 眩暈・耳鳴り
口渇・口内異常感 口腔内や口唇の発赤・痒み・膨疹
目のかゆみ・流涙・鼻水・くしゃみ・咳アナフィラキシーの診断基準
- 皮膚・粘膜症状(全身の発疹、掻痒、紅潮、浮腫)
- 呼吸器症状(呼吸困難、気道狭窄、喘鳴、低酸素血症)
- 循環器症状(血圧低下、意識障害)
- 持続する消化器症状(腹部疝痛、嘔吐)
2つ以上の症状出現でアナフィラキシーと診断します
*アレルゲン暴露後の急速な(数分から数時間以内)血圧低下があった場合には、1つでもアナフィラキシーと診断します
シダキュア服用後30分、投与開始初期、スギ花粉飛散時期にはアナフィラキシー発現に特に注意が必要です
アナフィラキシー発現時の対処を考慮し、家族のいる場所や日中の内服が望ましいとされています
自宅で睡眠時無呼吸症候群検査を行うことができます
普段からいびきをかき、夜息苦しくて突然起きてしまう方、あるいは呼吸が止まっているよと人から指摘されたことのある方、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
上記症状に加え、昼間の強い眠気がある方、睡眠しても疲れがとれない方、肥満ぎみの方は特に注意が必要です。
放置すると高血圧、虚血性心疾患、脳血管疾患、糖尿病などの合併症発症リスクが高くなるといわれています。
当院では、自宅で行える睡眠時無呼吸症候群の簡易検査を行っています。
自宅で睡眠中に呼吸センサ、パルスオキシメーター(動脈血酸素飽和度)を装着してもらい検査します。睡眠時無呼吸症候群の有無・重症度を判断することができます。
検査をご希望の方は、お気軽にご相談ください
スギ花粉は減少し、ヒノキ花粉が増えてきました
先週後半からスギ花粉は減少し、ヒノキ花粉が多く飛散するようになってきました。
ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニックHP(品川で開業する先輩で私の最も信頼する花粉情報サイトです)によれば、先週木曜日からヒノキ花粉がスギ花粉よりも多く飛散しています。
ゴールデンウィークくらいまでは注意が必要です。油断せず花粉対策を続けてください。
統計開始以来最速の桜開花
東京では本日桜の開花発表がありました。午後になってみぞれが降り始めた今日は先送りと思っていましたが、統計開始以来最速の開花となりました。平年より12日早い開花だそうです。
桜が開花するころにはスギ花粉のピークは終わりますよと、患者さんに話してきましたが、今年は早すぎ!どうなるのでしょうか?
花粉飛散のピークをむかえています
はなこさん(環境省花粉観測システム)によると、23日には大量のスギ花粉飛散が観測されました。ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニックHP(品川で開業する先輩で私の最も信頼する花粉情報サイトです)によれば、23日の花粉飛散数はダーラム法で380.9個 / 日で、極めて多い(100個 / 日以上)をはるかに上回りました。今年は例年より早いピークをむかえているようです。