花粉症の初期療法

今年のスギ・ヒノキ花粉症は、昨年の大量飛散で樹木自体やや力を使い果たした感があり、夏場が暑かったわりには花粉飛散は多くならない見込みです。しかし決して少ないわけではないので十分な対策が必要です。
ここからは花粉症の初期療法の紹介です。
花粉症の症状が出る前から内服薬などを予防的に使っていく治療法です。症状を自覚してから治療された方と比較して、症状の発現が遅くなり、症状が軽くすみ、症状の治まるのが早くなると言われています。初期療法を開始する目安ですが、花粉飛散の2~3週前頃からが良いと思います。スギ花粉は2月の上旬から中旬(平均するとバレンタインデーくらいです!)にかけて飛散を開始しますので1月下旬、遅くても2月の初めには内服の開始をお勧めします。


2012年春の花粉飛散予測

日本気象協会から2012年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測が発表されました。
2011年のスギ・ヒノキ花粉飛散は史上2番目の大飛散でしたが、さすがに来春は今春よりは減るようです。日本気象協会の花粉飛散予測情報で神奈川県をみると、今年の半分以下の予測となっています。しかし例年比ではやや多いとの予測であり、来年も十分な注意が必要という事のようです。

10月はじめ頃より鼻炎症状で受診される方が増えています。風邪の方も多いのですが、水様性鼻汁、くしゃみ、かゆみ、はなづまりが長引く場合には、ブタクサやヨモギなどの雑草の花粉症やハウスダストやダニによるアレルギー性鼻炎も疑われます。


なでしこジャパン大金星!

昨日は平年より12日、昨年より8日早い梅雨明け、今年の夏は長そうです。
7月の気温が高く日照時間が長いと、翌年のスギ花粉飛散は多くなるといわれていますが、来年はどうでしょうか?(今年花粉が飛びすぎたので余力ないかな?)

今朝早起きしてテレビをつけると、女子サッカードイツ戦を中継していたので、つい見入ってしまいました。延長の末1-0でなでしこジャパンの勝利(ベスト4)です。世界王者ドイツをやぶる大金星!金メダルとれるかもしれませんね。


今年のスギ・ヒノキ花粉飛散数は史上2番目!

東京都の耳鼻科医による花粉症のページによると1月~4月のスギ花粉飛散数は9625.1個/c㎡、ヒノキ花粉飛散数は1925.5個/c㎡となり、H17年についで史上2番目となったようです。つらかったシーズンもそろそろ終わりになります。
この先長引く場合には、イネ科の花粉症やホコリ、ダニが原因のアレルギーなども考えられます。


スギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び終息時期について

環境省が『平成23年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び終息時期について』の報道発表をしました。これによると、スギ花粉は4月中に終息、ヒノキ花粉は5月上旬まで飛散が続くと予測しています。(昨年よりも2~3週遅いとの事です。)
『平成23年春における都道府県別スギ・ヒノキ花粉の実測飛散量』も発表しています。横浜市は4月18日現在10430個/c㎡で、例年比349%、前シーズン比986%となっています。
地域ごとのデータを見ていると、鹿児島、和歌山、高松で例年花粉が少なめなのは意外でした。札幌は120個/c㎡と別格でした。(沖縄では観測をしていないようです。)


ヒノキ花粉がピークに!

東京都のヒノキ花粉観測データを見ると、今週水曜日頃よりヒノキ花粉が急激に増えているのがわかります。
スギ花粉抗原とヒノキ花粉抗原は似ている部分があり、スギ花粉症の半数以上の人がヒノキ花粉でも反応するといわれています。
今週急に悪化した人の多くはヒノキ花粉症と思われます!


H17年にせまる花粉大飛散②

H17年にせまる花粉大飛散①の続きです。
東京都の耳鼻科医による花粉症のページ(観測地品川)によると、過去最大にスギ・ヒノキ花粉の飛散が観測されたH17年は、4月のスギ花粉観測数は1794.2個/c㎡、ヒノキ花粉観測数は2843.6個/c㎡を記録しました。この年、ヒノキ花粉飛散のピークは4月の1、2週目でした。今年の4月もヒノキ花粉要注意です!


H17年にせまる花粉大飛散①

東京都の耳鼻科医による花粉症のページによると、H23年1月から3月までの累積スギ・ヒノキ花粉観測数は9262.9個/c㎡(※)、これは史上最大飛散を記録したH17年の9318.2個/c㎡(1月から3月までの累積観測数)にせまる数値です。(※値はダーラム型花粉捕集器のスライドグラス1c㎡内に自然落下して捕集された花粉数を表します。観測地は品川です。)
ちなみに昨年1月から3月までの値は1463.5個/c㎡でした。
今年はそれだけ花粉の多い特別な年であるという事です。


地面の黄色い粉

『地面に黄色いものがたまっているという問い合わせが、気象庁に多く寄せられている』というニュースがありました。その正体はスギ花粉との事!
早速外に出てみると、玄関先で簡単に見つけることができました。子供用のおもちゃの顕微鏡で見てみると、確かにスギ花粉!(十数年前にスギ花粉を使って研究していた時期以来、久々にスギ花粉を見ました。)今年のスギ花粉がそれだけ多いという証拠です。
3月も下旬に入りました。スギ花粉はあと2~3週くらい(ヒノキやイネ科の花粉症のある方はもう少し長くなります)、この先少しずつ飛散量は減ってきます。しかし鼻粘膜は敏感な状態となっている方も多いと思いますので、よりいっそう注意してください。