日本気象協会は、今シーズンの関東地方でのスギ・ヒノキ花粉飛散数を例年比でやや多いと予測し、2月中旬に花粉シーズンスタートの見込みとしています。2019年春の花粉飛散予測(第2報)
花粉症には症状の出る前から内服薬などを予防的に使っていく初期療法があります。症状を自覚してから治療された方と比較して、症状の発現が遅くなり、症状が軽くすみ、症状の治まるのが早くなると言われています。初期療法を開始する目安ですが、花粉飛散の2週前頃からが良いと思います。1月終わりから2月初めの内服開始をお勧めします。
12/27(木)~1/3(木)は休診とさせていただきます
12月26日で年内の診療は終了しました。今年1年ありがとうございました。
12/27(木)~1/3(木)は休診とさせていただきます。
<救急医療機関の電話番号です>
都筑区休日急患診療所(横浜市北部夜間急病センター)045-911-0088
横浜市夜間急病センター(桜木町)045-212-3535
横浜市救急医療情報センター 045-222-7119 or #7119
人工知能 (AI) がインフルエンザを診断
先日、AIがインフルエンザを診断するという研究が行われているという記事を目にしました。
インフルエンザ患者さんにみられる咽頭後壁のリンパ濾胞の腫れ方や色調などの画像をAIが学習し、その診断精度を高め実用化を目指していくというものです。
咽頭後壁のリンパ濾胞はインフルエンザで腫れることがあります。インフルエンザ流行時に高熱や強い倦怠感などの典型的な身体症状があれば、医師はそのリンパ濾胞をインフルエンザによるものと判断することができます。しかしリンパ濾胞は他の感染症でも腫れることがある(他の感染症によるものの方がはるかに多い)ので、身体症状があまりないものではインフルエンザウイルス感染に伴うリンパ濾胞腫脹と判断できない事があります。
医師には、「流行していない」「症状が軽すぎる」「熱が出ていない」「細菌感染症の特徴がある」などのインフルエンザとしての診断を遅らせる勝手な思い込みを持ってしまう可能性が少なからずあります。しかしAIにはそれがなく、リンパ濾胞の腫れ方や色調などの特徴がインフルエンザとして当てはまるか否かのみを判断するんだと思います。AIが学習すればするほど賢くなり、医師の視診による正答率を上回るのに時間はかからないんだと思います。
自宅でインフルエンザを診断という時代がくるのかもしれません。
11月22日木曜日、23日勤労感謝の日と連休になります。24日土曜日は混雑が予想されますのでご注意ください。
嗄声(させい)
私自身、この1週間嗄声が続いています。この期間に受診された方には、話が聞きづらくご迷惑をおかけしています。
嗄声とはいわゆる声がれの状態を言い、私の場合風邪でのどが痛く咳が出る状態で話し続けたことが原因です。注意しているのですが、外来患者さんの多い時期にのどを痛めると嗄声になってしまいます。
嗄声ですが、一過性で終わらないものの中には声帯ポリープや、まれに喉頭癌などが原因になることがあります。また声帯を動かす神経の異常で嗄声を起こすこともあり、甲状腺・食道・肺癌や胸部の大動脈瘤などが原因となることもあります。
嗄声に関して詳しく知りたい方は、日本気管食道科学会ホームページにわかりやすく書かれています。
長引く嗄声は放置せず、医療機関での相談をお勧めします。
2019年スギ・ヒノキ花粉飛散予報
日本気象協会から2019年春の花粉飛散予測(第1報)がでました。
関東地方では例年並みかやや多い予測となっているようです。
今年7月8月の記録的猛暑がどれだけ影響するのだろうか心配していましたが、今年花粉を多く飛散した樹木にはやや勢いがないようです。それでも例年並みかやや多い予測!もし今年の花粉飛散が少なかったならば、来年は過去最大級の飛散との予測になったのだと思います。
秋の花粉症
ここ1週間、鼻炎症状が強くなったという方が多く来院しています。
ハウスダスト・ダニによるアレルギー性鼻炎の方もいますが、屋外で症状が悪化したという方も多く、秋の花粉症だと思われます。
その原因として重要な植物にキク科のブタクサとヨモギがあり、春先のスギ・ヒノキ、梅雨時のイネ科のカモガヤに次いで多くの花粉症の原因となります。花粉の飛散距離は数十メートル程とされていますので、その予防法は草の多い場所に近づかないこととなります。
当院ではブタクサ・ヨモギ・スギ・カモガヤ花粉症およびダニ・イヌ・ネコアレルギーを指先からの簡単採血で20分程度で調べることができます。また前腕皮膚にハウスダスト、ダニ、スギ、カモガヤ、ブタクサの抗原液を滴下し、小さな針でごく小さい傷をつけ(痛みはあまりなく、傷跡も残りません)、皮膚での反応を見るアレルギー検査も行っています。
ノーベル医学生理学賞
ノーベル医学生理学賞に本庶佑先生が選ばれました。
免疫の働きにブレーキをかけるたんぱく質PD-1を発見。
この発見が自らの免疫細胞に癌細胞を攻撃させる癌免疫療法治療薬オブジーボの開発につながったのだそうです。
この研究は人類の寿命をかなり延ばしてくれたのではないでしょうか。
日本小児耳鼻咽喉科学会
横浜で日本小児耳鼻咽喉科学会が開催されました。小児の睡眠健康指導、小児アレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法のセミナーに参加し、しっかり勉強してきました。(お昼は中華街でランチを楽しんできましたが…)
スギ・ダニの舌下免疫療法では重篤な副作用は稀なものの、口腔内の浮腫などの副作用が2割近いものもあります。
これらを考えると、当院では現時点において舌下免疫療法を行う予定はありません。
日本アレルギー学会
幕張で行われた日本アレルギー学会に出席してきました。
アレルギー学会は耳鼻科医であっても、内科・小児科・皮膚科・眼科疾患について学ぶ事のできる数少ない機会です。
今日一番の目的は成育医療センター大矢先生の講演「食物アレルギーの発症予防」を聞いて勉強してくる事。(昨日TBSの報道特集「変わる食物アレルギーの常識」でも話されていました)
「乳児期早期の食事から抗原を除去することで食物アレルギーの発症率を減らすことはできない。皮膚からの抗原侵入が食物アレルギー発症に大きく関与するため、湿疹・アトピー性皮膚炎は早期の治療が必要、乾燥肌にはスキンケアと保湿が重要。」といった内容でした。
大変勉強になりました。興味ある方は大矢先生の著書(子どものアレルギー)を参考にしてください。
耳鼻咽喉科休日当番
今日は耳鼻咽喉科救急当番でした。
横浜市では日曜・祝日・年末年始の昼間、市内2ヵ所の休日急患診療所で耳鼻咽喉科診療が行われています。今日は都筑区休日急患診療所と港南区休日急患診療所の2ヵ所!10時から16時までの診療でした。
耳鼻咽喉科は例年6月から9月中旬くらいまで患者さんの比較的少ないシーズンではありますが、今日都筑区休日急患診療所の耳鼻咽喉科を受診された患者さんはたったの5人!
ここまで少ないとは思ってもみませんでした。