年明けからの最高気温積算値が400度を超えると、スギ花粉飛散が始まると言われています。
2月5日までの横浜での積算値は345.9度となり、徐々に400度に近づいています。立春寒波がおさまると、いつ飛び始めてもおかしくない状況です。
そろそろ外出時のマスクは忘れないようにしてください。まだ大丈夫と考え、飛び始めと同時に花粉を多く吸い込み、鼻粘膜をいためてしまうと、鼻粘膜は過敏な状態となり、少量の花粉でも強い症状が出てしまいます。薬の効きも悪くなり、花粉症で苦しむ期間も長くなってしまいます。花粉が飛び始める前からの対策が大切です。
最強寒波 横浜は氷点下2.7度
気象庁HPによると、今朝の横浜の最低気温は氷点下2.7度!歩道の日当たりの悪い場所には、先日の雪の残りが凍りついています。
しばらくは気温の低い状況が続くとの事!先日花粉の飛散開始日は2月10日から14日ごろとの報道発表がありましたが、少し遅れるのかもしれませんね。
飛散開始日は2月10日から14日頃
東京都は花粉の飛散開始日は2月10日から14日ごろ 今春の飛散花粉数は昨春の2倍程度と発表しました。
スギ花粉の飛散開始は例年より若干早く、飛散数は例年より若干多いとの予想です。
そろそろスギ・ヒノキ花粉症初期療法開始の時期です。1月中の空いている時期の受診をお勧めします。
スギ・ヒノキ花粉症初期療法について
日本気象協会によれば、今年の花粉症は少なかった去年と比較するとかなり多く、例年比でみると例年並みといわれています。昨年から花粉症が治ったみたいと言う人、まわりにいるんじゃないでしょうか?去年症状が軽かったからと油断していると、大変なことになるかもしれませんよ。
花粉症には症状の出る前から内服薬などを予防的に使っていく初期療法があります。症状を自覚してから治療された方と比較して、症状の発現が遅くなり、症状が軽くすみ、症状の治まるのが早くなると言われています。初期療法を開始する目安ですが、花粉飛散の2週前頃からが良いと思います。1月終わりから2月初めの内服開始をお勧めします。
寒く乾燥した日が続いています
都内のスギ花粉症の推定有病率は48.8%
東京都はH28年度東京都花粉症調査報告書を発表しました。
それによると都内の花粉症推定有病率はなんと48.8%!驚きの数値でした。
約30年前が10%、20年前が19.4%、10年前が28.2%、そして今回が48.8%と急増し、2人に1人がスギ花粉症という結果でした。10年ごとに10%ずつ増えてきた花粉症ですが、ここ10年では20%増!今後もさらに増え続けるのでしょうか?
12月23日土曜日は祝日のため休診日となります。ご注意ください。
当院は年末年始12月28日(木)から1月4日(木)まで休診となります。
Why do old men have big ears?
先日、猫は個体かつ液体なのか?小梅も液体になってる?というイグノーベル賞の話題をブログに書きましたが、今年のイグノーベル賞に耳鼻咽喉科医としては聞き流せない研究が一つありました。
2017年イグノーベル賞・解剖学賞は Why do old men have big ears?
Wikipediaによると、30~93歳の耳の長さを計測したところ、1歳年を取るごとに人の耳は0.22mmの割合で大きくなっていたという報告。
確かにお年寄りの耳は大きいですし、みんなそう感じていると思います。しかし今まで論文としての報告がなかったとは!ちょっと驚きました。
日本鼻科学会
休診日を利用して甲府で開催されている日本鼻科学会に出席してきました。
学会は最先端の医療に触れることができる勉強の場、今日のメインは鼻中隔外鼻形成術でした。自分の大学病院在籍時とは比べものにならないほど進化しています。学会に出席するたびに驚かされますが、医療技術の進歩は止まらないようです。
そして今回の学会、同期や後輩が座長やシンポジストとして活躍している姿を見て刺激を受けました。自分も時代遅れの耳鼻科医とならぬよう日々努力しなければいけないと強く実感した1日でした。
それにしても甲府への車での日帰りはちょっとハードでした。
おたふくかぜ後の難聴
おたふく風邪による難聴、300人超 近年流行続く というニュースがありました。
日本耳鼻咽喉科学会が全国8000の耳鼻咽喉科のある医療機関を対象に、2年間でおたふくかぜ感染後に難聴となった患者数を調査。その結果少なくとも314人が難聴(14人は両側難聴)となったというニュースです。
かなり多いと感じた方も多いと思いますが、実際にはもっともっと多くいると思います。難聴を発症した時に気付かれず、小学校の就学時健診で発見される子供が多くいるのです。小さい子は片耳が聞こえなくなっても教えてくれない事が多いようです。(今回の報告では5~10歳で計154人と特に多く、30代も47人と比較的多かったとの事でした)
おたふくかぜによる難聴ですが、困ったことに高度なものが多く(今回の報告では約8割が日常生活に支障をきたす高度難聴以上)、すぐに治療しても改善しないケースが多いとされています。この難聴を防ぐ最善の手段はワクチン予防接種です。(任意接種のおたふくかぜワクチン接種率は3~4割に低迷しているとの事でした)保育園などの集団生活を始める前に小児科での予防接種を忘れないようにしてください。
8月17日(木)~24日(木)は夏期休診となります。
8月17日(木)~24日(木)は夏期休診となります。また8月中の土曜日診療は午前中のみとなります。ご注意ください。
<救急医療機関の電話番号です>
都筑区休日急患診療所(横浜市北部夜間急病センター)045-911-0088
横浜市夜間急病センター(桜木町)045-212-3535
横浜市救急医療情報センター 045-222-7119 or #7119
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