今年は早いといわれてきたスギ花粉飛散の開始、1月後半からの寒さもあって結局は平均的な開始日(バレンタインデー頃)となりそうです。
1月1日からの最高気温の積算値が400~450℃となるとスギ花粉が飛び始めるといわれています。(12月、1月にも、散発的にごく微量のスギ花粉が飛散することがあります。)
2月11日時点、気象庁が発表した横浜での最高気温の積算値は442.8℃となりました。
強い風、暖かい日など条件が整えば、明日飛び始めてもおかしくないところまできています。花粉症の方は外出時のマスクを忘れないようにしてください。
お勧めの花粉情報サイト
2月に入るとそろそろ外出時の花粉対策が必要になります。大量の花粉を吸い込み、一度鼻粘膜に強い炎症を起こすと、鼻粘膜の過敏な状態が続いてしまいます。その後は少量の花粉でも強い症状が出るようになったり、薬の効きも悪くなってしまいます。花粉が多いのか、少ないのか外出前に確かめておく事も大切な花粉症対策の1つになります。
お勧めの花粉情報サイトを挙げます。出かける前にぜひチェックをしてください。
→ 日本気象協会花粉情報
→ とうきょう花粉ネット
→ ながくら耳鼻咽喉科アレルギークリニック スギ・ヒノキ花粉情報(私の先輩のHPです)
花粉が本格的に飛散すると、混雑する日が続くと思われます。アレルギー症状の出る前でも薬の処方は可能ですので、早めの受診をお勧めします。
横浜市救急医療情報センターの電話番号に変更がありました
横浜市救急医療情報センターの電話番号に変更がありました。
横浜市救急医療情報センター 045-222-7119 or #7119
都筑区休日急患診療所(横浜市北部夜間急病センター) 045-911-0088
横浜市夜間急病センター(桜木町) 045-212-3535
横浜市内救急(耳鼻咽喉科)はこちらから
H28年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測&初期療法について
環境省は今年のスギ・ヒノキ花粉予測情報を発表しました。
平成28年における都道府県別花粉総飛散量(スギ、ヒノキの総数)予測(第1報)
横浜は4786個/cm2 (昨年2725、昨年比176%) 例年比137%とやや多くなる予測です。
はやめからしっかりと対策することが必要と考えます。
花粉症には症状の出る前から内服薬などを予防的に使っていく初期療法があります。症状を自覚してから治療された方と比較して、症状の発現が遅くなり、症状が軽くすみ、症状の治まるのが早くなると言われています。初期療法を開始する目安ですが、花粉飛散の2~3週前頃からが良いと思います。今年のスギ花粉飛散開始は2月上旬と予想されていますので1月下旬からの内服開始をお勧めします。
今日は耳鼻咽喉科休日当番
今日は都筑区休日急患診療所での耳鼻咽喉科救急当番。
例年耳鼻咽喉科の救急疾患で最も多いのは中耳炎なのですが、今年は暖冬の影響でしょうか、数人しかいませんでした。
内科、小児科ではインフルエンザの患者さんが徐々に増えてきたようです。
うがい手洗いをしっかりして、インフルエンザに罹らないよう注意してください。
秋の花粉症(ブタクサ・ヨモギ)
秋に花粉症の症状がでるという方がいらっしゃいます。その原因として重要な植物にキク科のブタクサとヨモギがあり、春先のスギ・ヒノキ、梅雨時のイネ科のカモガヤに次いで多くの花粉症の原因となります。
花粉の飛散距離は数十メートルと短く、草の多い場所に近づかなければひどくなる事をふせげます。
当院ではブタクサ・ヨモギ・スギ・カモガヤ花粉症およびダニ・イヌ・ネコアレルギーを指先からの簡単採血で20分程度で調べることができます。また、前腕皮膚に小さな針でごく小さい傷をつけ(痛みはあまりなく、傷跡も残りません)、ハウスダスト、ダニ、スギ、カモガヤ、ブタクサの抗原液を滴下し、皮膚での反応を見るアレルギー検査も行っています。
<救急医療機関の電話番号です>
横浜市救急医療情報センター 045-227-7499 or #7499
都筑区休日急患診療所(横浜市北部夜間急病センター) 045-911-0088
横浜市夜間急病センター(桜木町) 045-212-3535
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横浜市夜間急病センター救急当番
昨夜は20時から24時まで桜木町の夜間急病センターでの耳鼻咽喉科救急当番でした。
中耳炎と魚骨がのどにささった方が多いのはいつもの事。昨夜はめまいの患者さんがいつも以上に多く来院されました。そのうち1人はひどく、近くの病院に入院してもらいました。
耳鼻咽喉科学校検診
今日は小学校の耳鼻咽喉科学校検診に行ってきました。1年生、4年生とその他学年の希望者の健康診断です。毎年6月末までに行うことになっています。
1年生は感染に対する免疫防御機構がまだ未熟なために中耳炎、鼻炎、扁桃炎などに罹患しやすい年齢、今日の検診では風邪に伴う副鼻腔炎が多くみられました。4年生は耳鼻咽喉科領域の諸器官の発育がおおむね完成される年齢、副鼻腔炎もほとんどみられませんでした。
現在、舌下免疫療法は行っておりません。
舌下免疫療法はマスコミでもよく紹介されるため、問い合わせが時々あります。
当院では現在、スギ花粉症に対する舌下免疫療法を行っておりません。
最大の理由は、アナフィラキシー(重症の薬剤アレルギー)の可能性がないとは言いきれない事です。
2番目の理由は、約3年間治療を続けても全く効果が出ない人が約3割いるとされており、効果の出ない人を事前に予想できない事です。
もう1点、治療効果が高く短期間での効果発現が確認されているスギ花粉症緩和遺伝子組み換え米の研究が進んでいる事もあります。
現時点での私の考えとしては、まず大学病院、総合病院レベルで舌下免疫療法がひろく普及し、その安全性、有効性が確認された後に、実施を検討したく思います。