秋の花粉症2

先日秋の花粉症について書きましたが、ここのところ花粉症症状の出ている方が多く来院されるようになりました。ブタクサやヨモギなどのアレルギーが知られていますが、イネ科が原因となっていることもあるようです。
今回は春の花粉症との違いを1つ紹介します。
ブタクサなどの秋の花粉は、春の花粉スギ、ヒノキに比べて小さいため(スギ花粉の直径は約30μm、ブタクサ花粉は約20μm)、気道にまで入りやすく、喘息用症状を発症することがあるといわれています。

当院ではブタクサ・ヨモギ・スギ・カモガヤ花粉症およびダニ・イヌ・ネコアレルギーを指先からの簡単採血で20分程度で調べることができます。


山中教授にノーベル医学生理学賞

 iPS細胞を作り出した山中伸弥教授がノーベル医学生理学賞を受賞しました。本当におめでとうございます。
昨年5月に講演を聞けて本当に良かったです。これからはさらに忙しくなるでしょうから、講演を聞けるチャンスも少ないことでしょう!

さて連休明けですが、運動会の代休の方も多いと思われますので混雑が予想されます。
当院は予約なしでの診療が可能ですが、これまでに当院を受診されたことのある方はオンラインでの事前受付も可能です。(オンライン受付は携帯電話やパソコンから事前に受付を済ませ、自分の診察の順番が近づきましたら来院していただくシステムです。混雑状況や現在の診察の順番を確認できますので、初めて診療を受けられる方も直接来院し受付を済ませた後には順番まで外出していただいて結構です。) どうぞご利用ください。オンライン受付の詳しい使い方は当院ホームページをご覧ください。

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秋の花粉症

例年この季節になると鼻炎症状がでるという方、いらっしゃるのではないでしょうか。秋にも花粉症があります。
秋の花粉症として重要な植物にキク科のブタクサとヨモギがあり、春先のスギ・ヒノキ、梅雨時のイネ科のカモガヤに次いで多くの花粉症の原因となります。花粉の飛散距離は数十メートルと短いため、近づかなければ症状がでることはありません。 

 

 

 

 

 

 

左がブタクサ、右がヨモギの写真です。(スマホでご覧の方は、上がブタクサ下がヨモギです)
当院ではブタクサ・ヨモギ・スギ・カモガヤ花粉症およびダニ・イヌ・ネコアレルギーを指先からの簡単採血で20分程度で調べることができます。


学校だより②

先日書きました学校だより①の続きです。

Q:鼻血の正しい応急処置を教えてください。
A:子どもの鼻血のほとんどは、鼻中隔(鼻腔を左右に仕切る壁)の入口から約1cmの部位から出ます。止血するにはその部位の圧迫が必要です。血がのどにまわらないように、やや下を向き座った姿勢で、鼻の穴よりやや大きめの綿球やティッシュを挿入し、小鼻を左右からしっかりと数分つまんでください。気分が悪く座位が難しいときには、仰臥位ではなく側臥位になり止血してください。


学校だより①

先日校医を担当している小学校の学校だよりに原稿を書く機会がありました。その原稿をブログに掲載します。

Q:子どもが中耳炎を繰り返します。何が問題でしょうか?注意することなどはありますか?
A:学童になって起きる中耳炎の多くは、鼻を強くかみすぎることが原因になります。風邪をひいている時に強くかむと、風邪の原因となる細菌が耳管(鼻と耳をつなぐ管)を通じて中耳(鼓膜の内側)に入ってしまうことがあります。これが中耳炎の原因になります。アレルギー性鼻炎で鼻をかむ回数が多い人も注意が必要です。鼻をかむときには片側ずつやさしくかみましょう。風邪をひかないよう、うがい手洗いも大切です。

以前このブログに書いた反復性中耳炎も参考にしてください。


小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群

新潟で開催の日本耳鼻咽喉科学会に行き、「小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群の取扱い」という臨床セミナーに出席してきました。
小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群とは、(扁桃腺・アデノイドなどが呼吸の通り道を狭くするため)安静時とは違う努力性の呼吸が持続的にあり、1時間あたりの無呼吸が1回以上観察され、加えていびき、陥没呼吸、体動覚醒、日中傾眠、成長遅延、夜尿症などの臨床症状を伴なうものをいいます。小児でいう無呼吸とは、2回分呼吸が途絶えた状態をいいます。
小児睡眠時無呼吸症候群では、成長への影響、血圧への影響、不注意、多動、成績不振、夜尿、下顎の発育の遅れなどとの関連が問題視されています。
その治療ですが、まず第一に正常な鼻呼吸を取り戻す事が必要となります。軽症例では耳鼻咽喉科での鼻処置、ネブライザー、内服薬、点鼻薬による治療が行われます。改善のないケースや重症例では扁桃腺・アデノイド手術などが必要となるケースもあります。
時々、睡眠時無呼吸の子供では体の発育がやや遅れているケースがみられますが、その多くは手術をきっかけにして回復していく事が知られています。正常な睡眠および鼻呼吸の回復が成長ホルモンの分泌をも回復する結果と考えられています。
演者の先生は最後に、『正常な睡眠は子供の心と体の発育にとって非常に重要である』とまとめていました。


H24年春のスギ・ヒノキ花粉飛散状況及び終息時期について

環境省より「H24年春のスギ・ヒノキ花粉の飛散状況及び終息時期について」の報道発表がありました。
その中で「H24年春における都道府県別スギ・ヒノキ花粉の実測飛散量」が報告されています。
今年のスギ・ヒノキ花粉飛散は、横浜市(4月11日現在)で、1666個、前シーズン比16%、例年比45%となっています。今年は花粉が少ない年であったのがよくわかります。昨年同じ話題でブログ(2011/4/24ブログ)を書いていますが、比べてもらうとその違いの大きさがわかります。
都道府県別データを見ていると、高知県は10344個と昨年の横浜に近い飛散数であったことがわかります。狭い日本といえどもこれだけの地域差がでるのですね。あらためて勉強になりました。
さて最後に花粉の終息時期ですが、スギは4月下旬、ヒノキは5月上旬となっていますので、花粉症の方はもうしばらく注意が必要です。


花粉の本格飛散が始まりました。

3日土曜、4日日曜から花粉の飛散が多くなってきました。2月が寒く飛散が少なかったぶん、この3月は短期間に集中的に飛散するものと思われます。ご注意ください。


2月最後の日の大雪

朝8時前のセンター南です。2月最後の日にこの雪!今回はかなり積もりそうです。
山間部の大雪はスギ花粉の飛散にも影響すると思われます。スロースタートの今年の花粉、そのほとんどが3月にずれこみ、短期間集中型の飛散となりそうです。