ブラックホール

先日、慶応義塾大学と国立天文台の研究チームは、天の川銀河の中心部において、巨大ブラックホールを形成、そして成長させる「種」となる中質量ブラックホール候補を発見したと報告しました。
http://www.nao.ac.jp/releaselist/archive/20120720-aste/

私のお気に入りのTV番組コズミックフロントでブラックホールの話題がありましたので紹介します。
太陽の20倍以上大きな星はその一生を終え大爆発を起こした時、その星の中心部は自らの重力に耐えきれず、無限につぶれ強い重力だけが残り、ブラックホールが形成されます。この時にできあがるブラックホールの大きさは50km程度といわれています。又、ほとんどの銀河中心には超巨大ブラックホールが存在する事がわかっています。(ちなみに私たちの住む天の川銀河には太陽の約400万倍の質量を持ち、直径約2400万㎞(太陽直径の17倍)の超巨大ブラックホールが存在することが分かっています。)
現在、超巨大ブラックホールがどのようにして出来るのか世界中で研究が行われており、小さなブラックホールが次々に合体して巨大化していくケース、あるいは周囲の星間ガスや星を飲み込んで巨大化していくケース、そして初期の宇宙では巨大なガス雲から直接巨大ブラックホールが形成されたケースが考えられています。今回の発見はその成長過程の発見のようです。
ところで、宇宙最大のブラックホールの大きさを知っていますか?これまでに発見された最大のブラックホールはNGC4889銀河に存在し、なんと太陽質量の97億倍以上もあるんだそうです。
ブラックホールはこの宇宙に数えきれないほど存在し、宇宙の進化になくてはならない存在のようです。