地球に接近し大変明るく赤く光っている火星。直径は地球の半分ほど、質量は約1/10と意外に小さな惑星なのです。
太陽の周囲を公転する岩石惑星には水星・金星・地球・火星の4つがあります。水星<金星<地球と太陽から離れるほど大きくなっているのですが、火星は例外です。この謎を私の大好きなTV番組コズミックフロントNEXTで解説していたので紹介します。
太陽誕生直後、太陽周囲には大量のガスやチリが円盤状に広がっていました。チリは太陽周囲をまわりながら衝突合体を繰り返し、少しづつ大きくなり小天体そして惑星にまで成長していきました。この時まわる軌道が外側にある天体ほど、移動する距離が長くなり、より多くの材料を取り込めるため、より大きな天体に成長するのだといいます。しかし火星は地球より小さい、この理由は火星周囲に材料が少なかったためであり、そしてその最大の理由は木星の存在であったというのです。(続く)