今回もコズミックフロントからの話題です。
以前に火星が地球より小さい理由を書きましたが、天王星と海王星は今の軌道にずっとあるにしては大きすぎるのだそうです。太陽誕生直後円盤状に広がっていた太陽系のガスとチリは外側に行くほど密度が低く、天王星・海王星の軌道では公転スピードも遅くなるためなかなか大きくなれないはずで、海王星が今の軌道で今の大きさになるには100億年はかかるのだそうです。天王星と海王星は今よりも内側で誕生し、短期間で大きく成長しその後今の軌道に移動したという説が紹介されていました。
天王星・海王星は今よりも内側の軌道で成長し、地球の10倍以上の質量になると他の天体に影響を与えるようになり、これは木星と土星の軌道の共鳴が生じるきっかけにもなったようです。共鳴した木星・土星が強く重力を及ぼしあった結果、木星・土星の軌道は外に広がると同時に、天王星と海王星はその強い重力に影響され外側に押しやられ今の軌道に落ち着いたのだそうです。(土星と天王星の間にあった幻の惑星が太陽系外にはじき飛ばされてしまったという説もあるようです)