おたふくかぜ後の難聴

おたふく風邪による難聴、300人超 近年流行続く というニュースがありました。
日本耳鼻咽喉科学会が全国8000の耳鼻咽喉科のある医療機関を対象に、2年間でおたふくかぜ感染後に難聴となった患者数を調査。その結果少なくとも314人が難聴(14人は両側難聴)となったというニュースです。
かなり多いと感じた方も多いと思いますが、実際にはもっともっと多くいると思います。難聴を発症した時に気付かれず、小学校の就学時健診で発見される子供が多くいるのです。小さい子は片耳が聞こえなくなっても教えてくれない事が多いようです。(今回の報告では5~10歳で計154人と特に多く、30代も47人と比較的多かったとの事でした)
おたふくかぜによる難聴ですが、困ったことに高度なものが多く(今回の報告では約8割が日常生活に支障をきたす高度難聴以上)、すぐに治療しても改善しないケースが多いとされています。この難聴を防ぐ最善の手段はワクチン予防接種です。(任意接種のおたふくかぜワクチン接種率は3~4割に低迷しているとの事でした)保育園などの集団生活を始める前に小児科での予防接種を忘れないようにしてください。