NASAは探査機メッセンジャーのデータから、水星の北極地域にあるクレーター内に氷と凍結した有機物が存在することがわかったと発表しました。
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE8AT02620121130
太陽に最も近い惑星「水星」、夜間の最低気温はマイナス183度ですが、太陽光のあたる昼間の最高気温は427度にも達します。水が存在できるはずのない環境と考えていましたが、公転軌道面に対する自転軸の傾きがほぼ垂直なため、北極、南極地域のクレーター内部には全く太陽光が届かない場所があり、氷が存在できるのだそうです。
この水と有機物は、過去に彗星や小惑星によって運ばれたものと考えられているようです。
太陽系から最も近い恒星系に惑星発見!
地球から4.3光年、太陽系に最も近い恒星アルファ・ケンタウリBに地球とほぼ同サイズの惑星が発見されたんだそうです。この惑星は恒星からの距離約600万Km(地球と太陽の距離は約1億5000万Km)、残念ながら生命が存在するには熱すぎるようです。中心の恒星からもう少し離れた場所に、液体の水のある惑星が見つかる事に期待しましょう!
天の川銀河データ
国立天文台が天の川銀河のより正確なデータを発表しました。
太陽系からの銀河中心までの距離は約26100±1600光年!
太陽系の銀河回転速度は毎秒240±14km!(我々がこの速さを実感することはありませんが、横浜から名古屋までを約1秒で移動する速さです!)
そして太陽系が天の川銀河内を1周するのに要する時間は約2億年になるんだそうです。http://www.nao.ac.jp/news/science/2012/20121002-vera.html
我々の住む天の川銀河のとてつもない大きさがわかりますが、この宇宙には観測可能な範囲だけでも少なくとも1700億個も銀河が存在するというから驚きです。(Wikipedia 銀河)
火星に水の流れの痕跡を発見!
火星探査機キュリオシティが、過去に水の流れがあったものと思われる痕跡を見つけたとの報告がありました。水の流れによって削られた岩石や丸い小石・砂利を発見、過去に川が流れていた可能性があるとの事でした。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35022363.html
116年ぶりの9月22日秋分の日
秋分の日が9月22日となるのは116年ぶりなんだそうです。
地球の公転周期は365日と約5時間49分!この天文現象と暦のずれをなくすための修正(うるう年)が行われるため、9月22~24日の範囲で秋分の日が変わってしまいます。
天体観測と算術を極め、日本独自の暦作りに挑む渋川晴海の生涯を描いた映画「天地明察」見ましたか?とてもおもしろかったですよ!
富士山で初冠雪!火星でも降雪!
本日、富士山で初冠雪を観測!平年より18日早いのだそうです。今日も真夏日が続くこの厳しい残暑の中、本当に?と疑いたくなるニュースです。
そしてもうひとつ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120912-00000053-jij-int
NASAのマーズ・リコネッサンス・オービター(火星周回探査機)が、火星南極に二酸化炭素が凍結したドライアイス状の雪が降っているのを確認したとの発表がありました。こちらもびっくりニュースです!
ブラックホール
先日、慶応義塾大学と国立天文台の研究チームは、天の川銀河の中心部において、巨大ブラックホールを形成、そして成長させる「種」となる中質量ブラックホール候補を発見したと報告しました。
http://www.nao.ac.jp/releaselist/archive/20120720-aste/
私のお気に入りのTV番組コズミックフロントでブラックホールの話題がありましたので紹介します。
太陽の20倍以上大きな星はその一生を終え大爆発を起こした時、その星の中心部は自らの重力に耐えきれず、無限につぶれ強い重力だけが残り、ブラックホールが形成されます。この時にできあがるブラックホールの大きさは50km程度といわれています。又、ほとんどの銀河中心には超巨大ブラックホールが存在する事がわかっています。(ちなみに私たちの住む天の川銀河には太陽の約400万倍の質量を持ち、直径約2400万㎞(太陽直径の17倍)の超巨大ブラックホールが存在することが分かっています。)
現在、超巨大ブラックホールがどのようにして出来るのか世界中で研究が行われており、小さなブラックホールが次々に合体して巨大化していくケース、あるいは周囲の星間ガスや星を飲み込んで巨大化していくケース、そして初期の宇宙では巨大なガス雲から直接巨大ブラックホールが形成されたケースが考えられています。今回の発見はその成長過程の発見のようです。
ところで、宇宙最大のブラックホールの大きさを知っていますか?これまでに発見された最大のブラックホールはNGC4889銀河に存在し、なんと太陽質量の97億倍以上もあるんだそうです。
ブラックホールはこの宇宙に数えきれないほど存在し、宇宙の進化になくてはならない存在のようです。
今夜は今月2回目の満月!
月の満ち欠けは平均約29.5日周期、通常は月に1回満月が見られます。ところが今夜は3~5年に1回程度の頻度でみられる月2回目の満月です。Wikipediaによると1回目の満月をファーストムーン、2回目の満月をブルームーンと呼ぶこともあるそうです。きれいな満月を見上げて、ちょっとラッキーな気分になれました。
しかしこれとは逆に、2月は28日あるいは29日ですから満月のない2月もあるということになりますね(2018年、2037年の2月には満月がないそうです)
星出さん宇宙空間へ!
星出さんが国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を行いました。日本人3人目の宇宙空間での作業で、ISSの電力装置の交換を行うのだそうです。宇宙飛行士の中でも特別な人にしかできないミッションです。日本人宇宙飛行士の活躍はうれしい限りです。