小学校の耳鼻咽喉科健診

今日は耳鼻咽喉科健診に行ってきました。
横浜市立の小学校では1年生、4年生と希望者が対象で、4月から6月末までに行う決まりになっています。私の担当は2校で、医院休診日の木曜日に行っています。
4月に健診を行うと、スギ・ヒノキ花粉症の症状がでているアレルギー性鼻炎の児童が多くなってしまい、遅くなると耳鼻咽喉科健診前に水泳の授業が始まってしまいます。耳鼻咽喉科健診は5月が良いのかなって考えています。
1年生は小学生になってまだ一か月ちょっとですが、みんな行儀よく健診を受けてくれました。


耳鼻咽喉科学校健診

今日は朝から快晴で暖かくからっとした良い気候でした。午前中に小学校の耳鼻咽喉科健診をしてきましたが、良い気候のせいか風邪をひいている子は数人しかいませんでした。(3週前の他校の健診では風邪をひいてる子が各クラス数人いました。)
耳鼻咽喉科健診でチェックする主な疾患ですが、耳では難聴・滲出性中耳炎・慢性中耳炎・耳垢栓塞、鼻では副鼻腔炎・アレルギー性鼻炎・慢性鼻炎・鼻中隔わん曲症、のどでは扁桃肥大・扁桃炎・アデノイド肥大・音声異常・言語障害になります。横浜市立小学校では、異常があった時には学校から耳鼻咽喉科への受診のお勧めが渡される事になっています。(病名がついても一過性のものもあります。例えばひどい鼻かぜの時に副鼻腔炎の病名がつく場合があります。逆に疾患があっても軽症のものや健診時に症状が出ていない時には、受診のお勧めが渡されない場合があります。)受診のお勧めをもらったら、症状が続く場合には耳鼻咽喉科への受診をお勧めします。


耳鼻咽喉科健診

21日は小学校の耳鼻咽喉科健診に行ってきました。横浜市の市立小学校では毎年4月から6月までの期間に行う決まりになっています。
入学したばかりの1年生も対象ですが、みんなお行儀よく頑張ってくれましたよ!


耳鼻咽喉科学校検診

今日は小学校の耳鼻咽喉科学校検診に行ってきました。1年生、4年生とその他学年の希望者の健康診断です。毎年6月末までに行うことになっています。
1年生は感染に対する免疫防御機構がまだ未熟なために中耳炎、鼻炎、扁桃炎などに罹患しやすい年齢、今日の検診では風邪に伴う副鼻腔炎が多くみられました。4年生は耳鼻咽喉科領域の諸器官の発育がおおむね完成される年齢、副鼻腔炎もほとんどみられませんでした。


耳鼻咽喉科健診

今年もこの季節になりました。横浜市立の小学校では4月から6月までの期間に耳鼻科健診が行われます。1年生、4年生の全員とその他の学年の希望者が対象です。私の担当は2校、毎年この時期の休診日(木曜日)を利用して健診を行っています。
新入学の1年生、ちょっぴり怖がっている子もいましたが、みんな上手に出来ました。


耳鼻科健診

今日は学校医を担当する小学校の耳鼻咽喉科健診。
毎年、4月から6月までの間に、入学したばかりの1年生と4年生および健診希望者の耳・鼻・のどを診察します。
全学年通じて最も多いのは例年通りアレルギー性鼻炎。1年生では耳垢栓塞(耳あかで外耳道が充満した状態)も多く、浸出性中耳炎(鼓膜の内側に浸出液が貯まった状態)も2、3人にみられました。
1ヶ月前まで幼稚園児だった1年生もお行儀良く整列して、みんな嫌がることなくしっかり診察させてくれました。


耳鼻咽喉科校医担当校の変更について

今日3月31日、平成24年度が終了します。本日をもちまして茅ヶ崎東小学校の耳鼻咽喉科校医を辞任することになりました。茅ヶ崎東小学校の先生方、PTA、父兄の皆様には大変お世話になりました。
辞任の理由ですが、都筑区内小中学校耳鼻咽喉科校医を担当する都筑区医師会所属の耳鼻咽喉科医が短期間で急に増え(当院開院時には私を含め6名でしたが現在12名に倍増しました)、今回担当校の見直しが行われたことによるものです。
荏田東第一小学校、都田小学校耳鼻咽喉科校医は継続となります。これからも地域医療に貢献できるよう努力してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします。


学校だより④

小学校の学校だよりに原稿を書く機会がありました。
以下に記します。
Q1:初めて耳にした新しい言葉を、よく聞き間違えたまま覚えてしまうことがあります。聴力の問題でしょうか?それとも脳の問題ですか?(1年女子)
A:例えば初めて聞く英単語を皆が正確に聞きとれるかというと、大人でも間違えるケースが多いと思います。まずは聞き間違えた言葉をやさしく繰り返し教えてあげてください。もちろん聴力の異常がないとは断定しきれません。呼びかけに対しての反応が悪い、テレビの音を異常に大きくするなどありましたら、耳鼻咽喉科受診をお勧めします。
Q2:鼻うがいを勧めるお医者さんもいらっしゃいますが、効果はありますか?(4年男子)
A:鼻呼吸をすると鼻腔内にほこりや花粉、ウイルスなどの異物が吸入されます。本来、鼻はこれら異物を排出する機能を持っています。しかし副鼻腔炎や鼻炎などでその機能が低下したり、花粉症の時期など異物が多すぎて、排出が間にあわない状況に陥ることがあります。このような時、鼻うがいが効果を発揮します。もちろん風邪予防の意味でもある程度の効果は期待できますが、いくつかの注意点もあります。鼻粘膜は繊細ですので、洗浄液には体液に近い0.9%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)を使用してください。やり方を間違えると中耳炎や誤嚥の原因となる事もありますので、しっかりと器具の説明書を読み、経験のある大人の管理下で行う事が必要です。


学校だより③

校医を担当している小学校の学校だよりに原稿を書く機会がありました。
以下に記します。

Q : 口呼吸の原因は何ですか?

A : 耳鼻咽喉科領域で口呼吸を生じる代表的な病気について書きます。アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎では鼻汁が多く、鼻粘膜が腫脹することで鼻閉を生じ、その結果として口呼吸となります。鼻ポリープがあるとさらに症状は強くなることがあります。扁桃腺肥大やアデノイド肥大でも口呼吸を生じることがあります。アデノイドは子供の時期に上咽頭(鼻のつきあたり)に発達する扁桃組織をいいますが、その大きさには個人差があり、大きいと鼻とのどのつなぎめを完全にふさいでしまうことがあります。

Q : 耳鼻科の先生から見て、口呼吸の悪影響はどんなことですか?

A : 鼻呼吸は、吸気中のウイルスや細菌、ほこりなどを取り除き、その温度、湿度を調整して、空気を気管支、肺へ送りこむ大事な役割をしています。口呼吸ではのどを痛めたり、風邪をひきやすくなるとされています。気管支系の病気との関連も指摘されています。

Q : 子どもの口呼吸に気づいたら、どうしたらよいですか?

A : 鼻が詰まることにより、息苦しくないか、いびきがないか、睡眠障害がないか、集中力の低下がないか?など注意深く観察してください。口をふさいでの呼吸ができない場合には医療機関を受診することをお勧めします。 


学校だより②

先日書きました学校だより①の続きです。

Q:鼻血の正しい応急処置を教えてください。
A:子どもの鼻血のほとんどは、鼻中隔(鼻腔を左右に仕切る壁)の入口から約1cmの部位から出ます。止血するにはその部位の圧迫が必要です。血がのどにまわらないように、やや下を向き座った姿勢で、鼻の穴よりやや大きめの綿球やティッシュを挿入し、小鼻を左右からしっかりと数分つまんでください。気分が悪く座位が難しいときには、仰臥位ではなく側臥位になり止血してください。