学校だより④

小学校の学校だよりに原稿を書く機会がありました。
以下に記します。
Q1:初めて耳にした新しい言葉を、よく聞き間違えたまま覚えてしまうことがあります。聴力の問題でしょうか?それとも脳の問題ですか?(1年女子)
A:例えば初めて聞く英単語を皆が正確に聞きとれるかというと、大人でも間違えるケースが多いと思います。まずは聞き間違えた言葉をやさしく繰り返し教えてあげてください。もちろん聴力の異常がないとは断定しきれません。呼びかけに対しての反応が悪い、テレビの音を異常に大きくするなどありましたら、耳鼻咽喉科受診をお勧めします。
Q2:鼻うがいを勧めるお医者さんもいらっしゃいますが、効果はありますか?(4年男子)
A:鼻呼吸をすると鼻腔内にほこりや花粉、ウイルスなどの異物が吸入されます。本来、鼻はこれら異物を排出する機能を持っています。しかし副鼻腔炎や鼻炎などでその機能が低下したり、花粉症の時期など異物が多すぎて、排出が間にあわない状況に陥ることがあります。このような時、鼻うがいが効果を発揮します。もちろん風邪予防の意味でもある程度の効果は期待できますが、いくつかの注意点もあります。鼻粘膜は繊細ですので、洗浄液には体液に近い0.9%塩化ナトリウム水溶液(生理食塩水)を使用してください。やり方を間違えると中耳炎や誤嚥の原因となる事もありますので、しっかりと器具の説明書を読み、経験のある大人の管理下で行う事が必要です。


ヒノキ花粉で再び症状の悪化する方がみられます。

ヒノキ花粉がスギ花粉よりも多く飛ぶ季節になりました。通常スギ花粉よりも1ヶ月程度遅れて飛び始め、ゴールデンウィークくらいまで続きます。花粉症症状が1度落ち着いたのに再び症状が強くなってきたという方はヒノキ花粉が原因かもしれません。
スギ花粉とヒノキ花粉には一部共通する抗原があるため、スギ花粉でアレルギーを起こす方はヒノキ花粉でもアレルギーを起こす可能性があります。(スギ花粉症の方の約8割が、ヒノキ花粉に対する抗体を持っているという報告があります。)
今の時期スギ花粉で刺激され続けた鼻粘膜は敏感な状態になっています。少量のヒノキ花粉でも強い症状が出ることがあります。外出時のマスクはもうしばらく続けた方が良いでしょう。


3日連続の記録的大量飛散!

昨日は都筑区休日急患診療所での救急当番!さすがに救急に来る花粉症の方は少なく、ほとんどが急性中耳炎の子供でした。仕事中「看護師さんが空が黄色いですよ!黄砂?PM2.5?もしや花粉?」との事。さすがにスギ花粉が空一面を黄色くするまでには!昨日の空は「煙霧」強風でほこりや砂などが巻き上がり視界を悪くしたもののようでした。
強風とこの暖かさ(都心では最も早い夏日を記録)で、昨日も大量にスギ花粉が飛散しました。東京都の耳鼻科医による花粉症のページ によると3月10日日曜日のスギ花粉飛散数は1222.5個/cm2/日、3日連続の記録的大量飛散となりました。この3日間でスギ花粉飛散は一気に進み、今シーズンの花粉飛散の中間点に達したものと思われます。
当院ではここ数年で最も大混雑している状況です。特に土曜日には診療制限せざるを得ない状況です。受診を考えられている方はご注意ください。


記録的大量飛散が続いています。

東京都の耳鼻科医による花粉症のページ によると3月8日金曜日のスギ花粉飛散数は1013.9個/cm2/日、9日土曜日には1089.8個/cm2/日と記録的な大量飛散となりました。(「極めて多い」とされる基準の10倍以上にあたり、花粉の少ない年の1年分が1日で飛散しているような状況です!)
金曜日は、午後から来院される方が急増され、オンライン受付を15分程で、窓口受付も午後5時には停止せざるを得ない状況でした。
土曜日は、開院前に50人以上の行列ができ、診療開始時には100人近くの方が来院されました。そのためオンライン受付を開始できない状況となってしまいました。その後も来院される方は続き、200人近くに達したため、窓口受付を午前中のみで終了させていただきました。やむを得ず午後の受付を中止とさせていただきました。午前最後の方の待ち時間は7時間以上となってしまいました。お待たせしてしまった方、受診できなかった方、大変ご迷惑をおかけいたしました。
花粉はまだ半分に達していない段階です。今後も厳重な注意が必要です。


スギ花粉が極めて多く飛散しています!

東京都の耳鼻科医による花粉症のページ によると3月6日水曜日スギ花粉飛散数は370.7個/cm2/日と極めて多くなりました。(極めて多いの基準は100個/cm2/日以上)
しばらくは極めて多い日が続くと思われます。今シーズンの花粉飛散総数の予想が7000個/cm2/シーズン程度ですので今後さらに多い日があると思われます。)
このレベルの飛散になると、内服薬を飲んでいても、マスクなしで外出してしまうと抑えきれないないものと思われます。
厳重な注意が必要です!
連日花粉症の患者様で混雑しています。大混雑時にはオンライン受付をストップし、窓口での受付のみとさせていただく場合もございます。尚、午前中の患者様の診療が午後の診療開始時間までに終わらなかった場合、午後受付の患者様は午前受付の患者様終了後の診療開始となります。特に土曜日は混雑しますので、可能な方には平日の受診をお勧めします。


この時期、特に土曜日は混雑します!

スギ花粉の大量飛散に伴い、3月2日土曜日は大変混雑いたしました。アイチケットも開始と同時に大量アクセスがあり、数分で停止せざるを得ない状況でした。午前中受付最後の方の診察が午後5時近くになってしまい、午後は窓口受付のみとさせていただきました。
この時期、特に土曜日は混雑します。可能な方には、平日の受診をお勧めします。
今シーズンのスギ花粉はまだ9割近く残っています。今後も大混雑時にはオンライン受付をストップし、窓口での受付のみとさせていただく場合もございます。尚、午前中の患者様の診療が午後の診療開始時間までに終わらなかった場合、午後受付の患者様は午前受付の患者様終了後の診療開始となります。


春一番でスギ花粉大量飛散!

本日強い風が吹き、春一番と発表されました。
どの花粉情報サイトを見ても、昨日までとは比べものにならない程の花粉が飛散している様子です。
明日土曜日の耳鼻科はどこも大混雑と思います。
アイチケットを使っていただくと良いと思いますが、特に土曜日は混雑します。
大混雑する場合にはアイチケットでの順番予約を止めさせていただきますのでご了承ください。


先週末から花粉が多くなりました。

今年の東京マラソンには持ちタイム2時間4分台の選手(皆ケニア)が4人も出場。30Kmまでペースメーカがいましたが、(ペースメーカーについていく暗黙のルールがあるようで)ケニア勢にとっては遅すぎる?レースになりました。優勝タイムはデニス・キメットの2時間6分50秒。(力を持て余している様子でした。)

ここからが本題、先週末から花粉が多くなってきました。東京都の耳鼻科医による花粉症のページによると、23日(土曜日)に31.2個/cm2/日と今シーズン初めて「多い」飛散数、24日(日曜日)34個/cm2/日と2日連続の「多い」飛散数なりました。(花粉数の評価はここを参照)
30個/cm2/日以上は重症化する可能性のある数値です。今後しばらくの間、寒い日、雨の日以外には、これ以上の飛散が続くと思われます。先週末の10倍以上飛ぶ日も何日かあると思います。今年は花粉が非常に多い年です。厳重注意が必要です。


花粉症のお勧めサイト その2

前回3つのリアルタイムのお勧めの花粉情報サイトを紹介しました。
私が信頼する花粉情報サイトがもう一つあります。リアルタイムではありませんが、私自身花粉情報の多くをここから教えていただいております。花粉症対策にとても役立ちますので、ぜひご覧ください。
東京都の耳鼻科医による花粉症のページ(私の先輩が運営するサイトです)
例えば、2月21日の記述です。2月20日(水)も寒い日で、品川ではスギ花粉が9.3個/cm2/日観測しました。 これまでの品川でのスギ花粉観測数は48.5個/cm2/シーズンであり、東京都や環境省の7000個の1%にも達していません。 これから考えられることは、今後短期間に大量の花粉飛散が起きることか、花粉飛散の飛散期間が5月連休まで長期に持続することです。 どちらにしても油断が禁物でしょう。(東京都の耳鼻科医による花粉症のページより転載させていただきました。)


隕石は1万トン&お勧めの花粉情報サイト

ロシアの隕石は大気圏突入前に直径17メートル、重さ1万トンであったと修正されました。大きな被害が出たことも事実ですが、地球の大気がそれ以上の大きな被害になる事をくいとめてくれたとも言えます。

さてここからが本題、花粉症をのりきるためには、積極的に花粉情報をチェックすることも大切です。
お勧めの花粉情報サイトを挙げます。
→ 環境省花粉観測システム(はなこさん)
→ とうきょう花粉ネット
→ weathernews花粉情報
大量の花粉を吸い込み、一度鼻粘膜をいためてしまうと、鼻粘膜の過敏な状態が続いてしまいます。その後少量の花粉でも強い症状が出るようになったり、薬の効きも悪くなってしまいます。出かける前には花粉の飛散状況、飛散予想を確認することをお勧めします。